チュウトラの旅「親切なおじさんに気仙沼まで送ってもらったでチュ」
今日は息子と別行動。
峠越えをして内陸地を走るんだ!と・・・
一人で頑張ってきな!気をつけてな!!
二人で走り出すと海岸線は濃霧。雨でなくても霧だとしっとり濡れる。
雨具を着るほどでもないため(蒸し暑いしね)
ウインドブレイカーをはおり走り出す。
走り出してすぐ、津波で大破した小学校が・・
屋上に退避した職員と児童は助かったとあります。
調べると同小学生7人の児童が市役所避難所で他47人と亡くなったそうです。
今日は志津川を目指します。
この海岸沿いも被害が大きいです。
頑丈なコンクリート製の建物の外壁だけが残りポツンと立っていて
他の家屋があったであろう場所は平地となっている。
今日の行程で唯一観光地として立ち寄った『神割崎』
割れた大岩に打ち寄せる波が迫力です。
神割崎の伝説
1751年、横沼の浜辺に大きい鯨が弱りはてて浅瀬に迷い込んで来た。
近隣の浜辺の村人達が自分たちの浜にあるのだからと鯨をめぐり三日三晩の争いになった。
すると三日目の夜、ものすごい雷雨と同時に横沼の浜方面に落雷があった。
翌朝、村人達が浜に行ってみると不思議や一夜にして横沼の岩が一文字に裂け、磯の境界線を示した。
それを見た両浜の浜人は神秘に驚き「是れ正しく神業」と信じ仲良く分け合ったという。
・・・結局弱った鯨は食べちゃったのね。。
石巻の牡鹿半島には『おしかホエールランド』がある。
捕鯨基地としても有名で、20年前にバイクで行った事がある。
日本の鯨を食していた文化を垣間みれます。
(現在は震災により休館中です)
数百メートル先にやっているキャンプ場がある?!?
是非立ち寄ろう。
『神割崎キャンプ場』
キレイだしロケーションも良し。いいキャンプ場です。
シャワー施設もあり炊事施設もしっかりしている。バンガローも清潔です。
次回来たら利用させてもらおう。
景色がいいなぁ〜ここは震災の被害があまり無かったようだ。
仮設住宅も併設されていました。
管理棟にはレストランもがやっていて、今日の行程での昼食を食べられました。
陸前戸倉を通過。ここも被害が大きいです。
瓦礫を運ぶ大型トラックが頻繁に行き交う。自転車乗りは気をつけましょう。
国道45号と交わるT字路に、仮設の7イレブンが営業しています。
工事関係者と近隣の市民で賑わっていました。
程なく走ると、雰囲気の良い喫茶店があった。
店に入る時、輪行の若者(ヒゲ面)と会った。
同じ自転車旅をする人に会うと嬉しい。キャンプしながら旅をしているスタイルだ。
これから南下するそうなので神割崎キャンプ場泊なんだろうなと思った。
海を眺めながら美味しいコーヒーを飲み、休憩していると
評判のソフトクリームを孫と食べに来たおじさんと海を見ながら話をした。
昔の陸前戸倉の事、今の事。海での漁の事など
この店にもいろいろな事があったのだと後から知りました。
今日は志津川駅跡から2kmは離れた『下道荘』で宿泊。
以前の宿は津波で流されたが、近隣の高台に新築して営業しています。
とても好感の持てるよい宿です。
夕食が絶品で、ウニが・・・刺身が・・・シラスの釜飯が・・・最高です。
喫茶店でおじさんの話では、昔から津波が来ると海底に溜まった
ミネラル分が撹拌され海が豊かになるそうです。
なんだか皮肉な話ですね。